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横浜市港北区篠原東2-25-13
神奈川県の職員住宅は、知事部局、企業庁(電気や水道など)、教育委員会の3つに分かれている。以前は教職員は教職員宿舎にという感じであったが、現在は県の職員ならどの宿舎にも入れるようになったそうだ。
名称 | ファミリータイプ | 単身者用 | 計 |
知事部局 | 945 | 137 | 1,082 |
教職員公舎 | 137 | 77 | 214 |
企業庁 | 167 | 196 | 363 |
合計 | 1249 | 410 | 1659 |
警察官専用住宅 | |||
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種別 | 管理部署 | 棟数 | 戸数 |
一般公舎 | 本部管理 | 37 | 590 |
警察署管理 | 67 | 1,324 | |
幹部公舎 | 56 | 67 | |
独身寮 | 21 | 749 | |
合計 | 181 | 2,730 |
2009年11月、松沢知事は財政赤字解消目的で職員住宅の閉鎖・売却を発表した。しかしながら、同じ神奈川県の予算が投下され、戸数もずっと多い警察官専用住宅は、対象外であるどころか、すべての報道でいっさい触れられることはなかった。
職員の平均年収は、740万円 (残業手当と役職手当を除く)⇒県職員の給与・職員数などのあらまし
平均退職金は2785万円。⇒県職員の給与・職員数などのあらまし
神奈川県にかかわらず、地方公務員は、国家公務員の処遇に追いつかんとして、報酬や厚生を充実させてきた。
しかしながら、こと住居に関して、県内の移動しかない県の職員にはたして必要なのだろうか。
「適正な負担がなされていない」との取材に対し、企業庁の職員は、「お言葉ですが、民間の賃貸住宅ではなく、企業の社宅と比較すべきではないでしょうか?」と反論してきた。この論法は、国家公務員が宿舎の低負担を正当化する場合とまったく同じだ。しかしながら、民間企業の社宅には、福利厚生のためだけではなく、節税や投資の目的が存在する。また、これら民間の社宅は1990年台の後半から処分がすすんでいる。例外は、安い賃金で働き、補償の薄い期間従業員用の社宅くらいだろう。県外転勤がなく、人のうらやむ高収入を得る職員のために、節税や投資の目的のない職員住宅を公費を建て、民間相場の半額以下で貸し与えていることに対し、どれだけの県民が賛同するだろうか。それに神奈川県の財政事情は全国で最低レベルなのである。